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明るいオープンスペースがある次世代型のお弁当やさん

おかずの義や/坂本さん(名古屋市熱田区)

 店主の坂本義一さんは5年前、突然やって来た脳卒中による後遺症で今も左腕、左足に麻痺が残っています。でもたしかに身体的には不自由であっても、坂本さんの生き方、考え方、働き方、人間関係のつくり方は自由で開放的で、それは昨年リフォームして生まれ変わった「おかずの義や」店舗のコンセプトにもしっかり表現されています。
まだまだ働き盛り世代の坂本さんは日々、お店の営業に、お弁当の配達にと自分で車を運転して外交に出、
一家の生計を支えます。調理に関しては奥様(由利子さん)がご主人のサポート、家事育児などと共にしっかり担当。実に見事な二人三脚で前進している坂本家のあり方は、色々な意味でこれからの時代の住まい、仕事、家族のあり方を考えさせ、示唆を授けてくれるはずです。


「いかにも店舗業者まかせ」というリフォームにはしたくなかった

---外の看板の文字やイラストもいい感じですね!野菜の絵が描かれた陶板が埋め込まれている壁も素敵です。
坂本さん/店舗をリフォームするにあたって、まず考えたのが「いかにも店舗業者まかせ」という感じの店にはしたくないな、と。看板もアート風でいいでしょ。目を留めてもらえたのなら成功ですね。
---ええ。「何のお店だろう?」とつい覗きたくなります。そして中に入ってもお店というより一般のお宅のリビングみたい。明るくて居心地よさそう。大きなテーブルのあるこのオープンスペースは何のために?
坂本さん/うちは原則として配達専門の弁当屋なんですが、弁当や惣菜を店に買いに来られたお客さんがこのスペースにひかれて「ここでこんなことができたらいいな」というプランを持ち込まれたら、ぜひ実現できるようにしたいですね。厨房スペースに関しては今のところ使っていただくのは不可能ですが、オープンスペースだけなら午後であればいつでも使用可能です。ただし予約は必ず入れてください。大人なら7〜8人まで大丈夫です。

新和の社員さんの応対で「この人なら安心」と決めた

---ところでお店をリフォームするに際して、新和に決められたのはなぜですか?
坂本さん/信頼できる人からの紹介があったということもありますが、最初にここに来られた新和の社員さんの応対が実によかった。今はどこの建築業者でもバリアフリーはうたい文句にしています。でもただ単にサンプルから選んだだけのようなバリアフリーをつくっても、使い手側の需要に合っていなければありがたいとは思えませんね。そういう業者も多いことを知っているので、新和の社員さんとお話してみて「この人は頭だけでなく、障害者や高齢者の立場から考えられる人だ」とわかった時はうれしかったですね。

とにかく施主側がきちんと要求を伝えることが大事

---それは営業社員にとって何よりの評価ですね。ありがとうございます。障害者のいる家庭だけの問題ではなく、今後ますます増える高齢者のいる家庭にも参考になると思います。これからリフォームされる方に向けてアドバイスされるとしたら何を強調したいですか?
坂本さん/とにかく施主側の事情、好み、要求を施工側にしっかり伝えることでしょうね。たとえば、高齢者対策として家の中に手すりをつける場合、どの位置につけたらその家のお年寄りが使いやすいか。背の高いおじいちゃんと背の低いおばあちゃんがいるとします。「二人の身長を足して二で割って平均値の高さに付ければ問題ないでしょう」と言えますか? そんな手すりでは、おじいちゃんもおばあちゃんもどっちも使い辛い、役に立たない手すりということになってしまいます。身長差だけでなく、お年寄りだって一人一人、握力も違えば好みも違っているのが当り前でしょう?
---なるほど。ほんとうにおっしゃる通りです。でも「バリアフリー」という言葉は普及しましたが、中身がわかっている人、現場で生かせている人はまだまだ少ないんでしょうね。
坂本さん/そうなんですよ。施工業者だけでなく、税金の無駄遣いをしている行政関係者にも声を大にして言いたいんです。「どうせお金を使うなら、ちゃんと役に立つものを作ってよ」と。それには当事者がまず声を出さなきゃいけないし、その声をきちんと聴き取って、応えられる人が現場にいてほしいですね。企業にも行政にもね。
さっきの手すりの例で言うと、今はハンドルを回すだけで、高さを調節できる商品が開発されているんです。施主側も施工側も、バリアフリーを言うのなら最新の情報を得て、勉強していかないといけませんね。

説明できないものはつくらない、売らない

---「義や」さんはお惣菜、お弁当を扱われているわけですが、食に対する一番のこだわりを挙げるとすれば何でしょう?
坂本さん/うちの弁当は極端な自然食志向というわけではありませんが、素材、調味料に対し、責任の持てないようなものは扱いません。昔と違って今は市販のレトルト食品もコンビニの弁当も、そこそこの値段でそこそこの味で売られています。それで満足できる人はそれでいいんじゃないでしょうか。ただうちはうちのやり方で真面目に商売し、理解いただけるお客さんとしっかりコミュニケーションをとっていきたいと考えています。

■インタビューを終えて■
取材の後、教えていただいたWEB版「義や」さんにも訪問しましたが、おいしそうなお弁当のカラー写真や説明を見て、夕食前だったせいもあり、すぐにでも食べてみたくなりました。今度はぜひ客としてお邪魔したいものです。あの素敵な空間のオープンスペースも皆で活用できる方法を考えてみたいと思いました。
坂本さんはこちらの質問に非常に明晰に、真面目に応えて下さるのですが、所々でギャグも連発されるお茶目で楽しいキャラクター。
奥様はもの静かで控えめな美しい方でしたが、案外「義や」さんの確かな評判はこの奥様の細腕によるところが大きいのかも、とも思いました。

おかずの義や/坂本さん(名古屋市熱田区)
電話 052-883-4176
http://www4.ocn.ne.jp/~okayoshi/

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