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世界の技術と市民の知恵を結集して未来の交通を考える

取材協力
ITS世界会議
市民参加企画イベント実行委員会


■今までと違う!?ITS世界会議・名古屋開催

 10月18日から24日にかけて、名古屋市国際会議場(ポートメッセなごや)において「ITS世界会議」が開催されました。見に行かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。ITSとは「高度道路交通システム」のことで、情報通信技術を活用して安全で便利な交通体系を実現しようというものです。というと、なにやら専門的で難しそうに思えてしまいますが、実は今回のITS世界会議は、よくあるようなブース内で企業が自社商品を宣伝するだけのただの展示会ではなかったのです。今回のコンセプトは「市民参加」。一般市民が気軽に参加できるようにいろいろと趣向が凝らされていました。
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■市民に開かれた会議

 今まで行われてきたITS世界会議は、どちらかというと技術面が重視され、研究者と技術者のための行事と言えました。しかし、ITSは渋滞解消や事故防止など市民生活に密接に関わってくるもので、普及にはユーザー側の視点は欠かすことができません。そこで今回の会議では、開催以来初の「市民参加」がコンセプトとして打ち出されました。

■理想の道路をジオラマで

 市民参加イベントの中に一風変わったイベントが開催されていました。参加者と一緒になって「理想の広小路」をジオラマで作り上げようというワークショップです。広小路の一部を切り取った箱庭と、車や街路樹、人(車いすの人も)などのパーツを使って、自分が理想とする道路を表現していくのです。
 このプログラムを企画したのは、名古屋大学環境学研究科の森川高行教授が委員長を務める「ITS世界会議・市民参加企画イベント実行委員会」の皆さんです。今回はメンバーの方にお話を伺うことができました。委員会は会期の約5ヶ月前から始まったそうです。が、実はこの企画、委員会そのものが「市民参加」だったのです。企画メンバーには、専門家や行政はもとより、環境やまちづくりなどに取り組むNPO、障害者も含む一般市民も参加した約40人からなる顔ぶれなのです。

■広小路のユニバーサルデザイン

 委員会が発足してすぐの5月23日には「広小路通街歩き」が行われ、広小路通の歩道を実際に約500メートル歩きました。市民約20人が参加して行われたのですが、参加者の中には車いす利用者もいました。「水はけのために付いている路面の傾斜が障害者やお年寄りにとって歩きにくいときもある」などの指摘がなされ、広小路のユニバーサルデザイン化が課題の一つとして取り上げられることになっていきます。
 こうして委員会が作り上げた広小路モデルの一つが写真のジオラマです。車いすの人でも雨の日に通行しやすいようにと、(わかりづらいですが)歩道に透明の屋根がついていたりして、随所に障害者に優しい設計がなされています。
 ジオラマは、会期中に作られたものを含めて全部で30個以上も出来上がったそうです。これをきっかけに、ぜひ市民が一緒になって交通環境を考えていける場が増えていくことを期待したいと思います。
(戸上昭司)

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